髙橋楓

大学入学と同時にプログラミングを始め、大学1年次にはWebやゲーム、機械学習など色々なジャンルを広く浅く学んでいましたが、その中でもゲーム制作が面白そうと感じ、大学2年次から本格的にUnityというゲームエンジンを使用してゲーム制作を行っています。

ゲーム制作を自分の主戦場として選んだきっかけは、ゲームはプログラムのみならず、サウンドやエフェクト、ストーリーや3Dモデリングなどの様々な領域が合わさってできている総合格闘技のようなものであるため、ゲームを作っているだけでそれらの技術も同時に身につけることができ、コスパが良いと考えたからです。

実際これまでに10作品以上のゲームや映像作品を作ってきた過程で、プログラミングだけでなく音声加工やデザインの技術も少しづつ身についていると感じます。

しかし、1年半以上ゲーム制作を続けてきた今となっては当初のコスパがいいからという動機は薄まってきました。ある程度規模の大きいゲームを作ろうとすると、プログラマやサウンドデザイナーのように担当を分けるため、インディーゲーム開発者でもなければ1人で何でもできることにそれほど意味がありません。

それでも私がゲーム開発を続けている理由は2つあり、1つはユーザーの反応を見るのが楽しいからです。作ったゲームをunityroomやitch.ioのようなホスティングサイトにアップロードすると、評価やコメントをもらえる時があります。どこが良かったのか、どこを改善すべきかが分かるのはもちろんですが、自分の作ったゲームを遊んでくれる人がいるという事実だけで嬉しくなります。

ゲーム開発を続けるもう1つの理由は、アイデアをトライアンドエラーを繰り返してようやく実現出来た瞬間が最高に快感だからです。手探りの状態からいろいろ調べ、少しづつ勝手がわかっていき、最後にやりたいことが表現できたときの幸福感は、他の何にも比べられません。これが高じて、自分ではよく出来たと思っていたけど他の人から見るとイマイチだという問題を抱えたときもありますが、問題解決ができる喜びはエンジニアリングの醍醐味のひとつではないかと思っています。